もしかすると鼻中隔湾曲症かも

鼻中隔湾曲症でよくある症状

鼻中隔湾曲症でよくある症状
  • 鼻づまり
  • 頻繁に鼻血がでる

など

Q&A

鼻中隔湾曲症って、どんな病気ですか?

鼻中隔湾曲症は、鼻の穴を左右に分ける仕切り(鼻中隔)が歪んでおり、そのことで鼻づまりや頻繁な鼻血などの症状を起こし、生活に支障をきたしている状態です。
鼻中隔の歪み自体は特に珍しいものではなく、たとえ歪みがあっても症状がなければ治療は必要ありません。

鏡で見ると、鼻はまっすぐです。鼻中隔湾曲の心配はゼロですか?

たとえ外からまっすぐに見えたとしても、中で鼻中隔が歪んでいる可能性があります。症状がなければ治療は必要ありませんが、鼻づまりなどの症状が見られるようですと、外からの見た目は関係なく、耳鼻科を受診されることをお勧めします。耳鼻科の医師であれば、前鼻鏡や内視鏡での視診により、比較的容易に診断できます。

鼻中隔湾曲症の症状には、どんなものがありますか?

鼻づまり、頻繁な鼻血(1週間に1度、月に数回以上)といった症状の他、息苦しさ、頭痛、就寝中のいびき、口呼吸の癖などを引き起こすことがあります。

症状が現れたら、どのように対処すれば良いですか?

一刻を争うような治療は必要ありませんが、日常生活に支障をきたす症状にお困りの場合には、できるだけ早くに受診されることをお勧めします。
根本的な原因の解決となる「鼻中隔矯正術」は、おおむね19歳以上の方が対象ですが、19歳未満の方であっても対症療法によって症状を和らげることは可能です。
※怪我による鼻中隔の彎曲は、骨折の可能性もありますので、早期の受診が必要になります。

鼻中隔湾曲症の原因には、どんなものがありますか?

鼻中隔は、骨・軟骨で構成されています。身体の成長と共にそれら一つ一つも発達し大きくなっていくのですが、その発達の程度のわずかな差が、鼻中隔の歪みとして現れます。
その他、出産時に赤ちゃんの鼻に圧力がかかったとき、スポーツで鼻をぶつけたとき、事故に遭ったときなどにも、鼻中隔が歪んでしまうことがあります。
この歪みが一定以上になり、体質や環境といった要因が絡むと、鼻づまり、頻繁な鼻血といった症状を引き起こします。

鼻中隔湾曲症の治療には、どんなものがありますか?

鼻中隔の歪みが確認され、それに伴う症状にお困りの場合には、治療を行います。
症状に対して行う治療(対症療法)では、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド点鼻薬などを使用します。
対症療法で十分な効果が得られない場合には、「鼻中隔矯正術」と呼ばれる手術を行います。

鼻中隔矯正術について、詳しく教えてください。

局所麻酔の上で、鼻中隔粘膜に切開を加え、軟骨・骨の一部を切除することで歪みを矯正します。外から分かる傷跡が残ることはありません。
また、まだ鼻中隔の軟骨・骨に成長の余地があるお子様には、この手術を行うことができません。個人差はありますが、おおよそ19歳以上の方が対象となります。